polex – プロダクトデザイン

Iinvisible Wireless Chargerのプロダクト・ロゴ・パッケージデザインを行いました。深センのメーカーに製造を依頼し、東南アジア諸国での販売を計画しているプロジェクトです。

生活環境のスマート化をテーマにワイヤレスチャージャーに着目しました。元は国内のカフェや美容室などに設置することでユーザー体験を向上できるのではないかと始まりましたが、営業の方のヒアリングにより国内より東南アジアでのコンシューマーに向けた方が可能性あるかもしれないとの仮説が立ったのでそちらの可能性を実証中です。

このチャージャーは机の下に貼り付けるタイプのワイヤレスチャージャーで、これを貼り付けることで机の上にスマホを置くだけで充電することができます。机の上をすっきりさせる、よりスマートな新しい形の充電器です。

国際規格であるqi規格を採用しているためiPhoneをはじめとし、GalaxyやLGなどワイヤレス充電に対応しているものはおおよそ充電が可能です。

制作時期:2019年6月
制作期間:2日

チャージャーと卓上に貼るシールデザイン
使用例:机を介しての充電が可能
卓上に充電スポットができる
スタイリッシュで生活に馴染む

考慮した点

1.生活に馴染むデザイン

新しい形のチャージャーとして、その存在を意識させないこと、変に目立たないようにすることが一つテーマとして重要かと考えました。そのため、ボディとコードは黒衣をイメージしたブラックにしました。

卓上のシールに関しては、チャージャーの中心点から3cmもずれると充電がされないのでその中心点を明示する必要がありました。次の3点を軸にデザインしました。

①中心点の明示
②説明しなくてもわかる「充電スポットっぽさ」
③生活に馴染む洗練されたシンプルさの中に未来を感じさせる

2.平なコードでスマートな配線

生活の中で使用してもらうこちらの製品は、生活環境に沿うものでなければありません。平なコードは、机の足や壁に沿わせる場合やカーペットの下をくぐらす場合などにその配線をよりスマートにします。

3.使い方が直感的にわかること

最初、プロトタイプとしてメーカーからいただいたものは円柱でした。これはどちらが表(机に貼る面)かがわかりづらくなっていました。

そこで、製品の下部を円弧にすることで、手に収まるように、持ちやすいように持てば、その向きでそのまま机につければいいということが直感的にわかります。(アフォーダンス)

パターンだし

パッケージデザイン

パッケージデザインと実際の完成イメージ

Appleなどのパッケージデザインから見るに、現代において消費者のリテラシーは非常に高く説明はほとんど必要ないと考えました。テキストは必要最低限にとどめ、ミニマルな世界観を表現することを優先しました。「スタイリッシュ」を求める人が欲しがる商品かと推測できるのでそこに合わせていきます。

また、現在候補としている販売先国でのスマホのシェアはAndroidが82%、iOSが16.13%、Androidの中でもSamsungが一番多く28.17%でありました。より普及しているものが使用例として使われている方が、馴染みやすく、安心できると考え、Samsungの主要機種Galaxyを参考にしてスマホを描きました。(Photoshop)

(実物を撮影できれば良いですが、ディストリビューターの方との商談を進めながら並行して実物の開発も進めるというスピード感で進んでいるため、全てPhotoshopでの対応となりました。実物が出来次第、変更。)

また、量販店に並んでいる場合に目につきやすいデザインとしてサイドの面を塗りにしました。

この商品が並んでいる棚に歩いてきた際やこの商品の隣にある他の商品を見ている際にはこのサイドが視野に入ると予測されますが、その時に印象に残りやすくしました。

(フロントも塗りにできればいいのですが、フロントを塗りにしてしまうとチャージャーが映えない。)

ネーミング、ロゴのコンセプト